Honda P2(1996)がIEEEマイルストーンに認定

竹中WUA特別アドバイザー(以下、竹中アドバイザー)が本田技術研究所在籍時においてその技術開発に中核的に関与された Honda P2が IEEE(世界最大の電子・電気・通信・情報分野の学会)より、「First Bipedal Robot(1996)」としてIEEEマイルストーンに認定されました。

Honda R&D
https://global.honda/jp/RandD/activity/rdtopics/IEEE-P2/
IEEE Milestone認定一覧
https://ieee-jp.org/activity/jchc/milestone_jusho.html

本件につき、竹中アドバイザーのご功績に深く敬意を表するとともに、本成果がIEEEにより歴史的技術として認定されたことを、心よりお祝い申し上げます。

(竹中透 WUA特別アドバイザー)

P2は、独自の二足歩行技術(大局安定化制御)により安定した歩行を実現した初のヒューマノイドであり、その歩行技術は現代ロボティクスの基盤を築いたものとして位置づけられます。
また、ロボットを単なる機械から、社会的・支援的役割を担うインテリジェントな移動型エージェントへと発展させ、後に続くASIMO、さらには現在のヒューマノイド開発へとつながる流れを生み出したものと評価されています。

 


本技術については、WUA第2回イベントにおいて、竹中アドバイザーより開発の背景と技術の本質について直接ご講演いただいています。

その中で示された大局安定化制御の考え方は、
「倒れないようにするのではなく、倒れることを積極的に活用することで歩行を実現する」というものであり、
森政弘 先生の思想「二元性一原論(一見対立する2つの考え方であっても、高い次元から見れば矛盾なく一つになる)」とも通底するものです。

(WUA第2回イベントでの竹中アドバイザーのご講演の様子)

WUAでは、人とかかわるヒューマノイド技術の系譜を継続的に扱っています。
第1回イベントでは、会長の高西淳夫 より、「人間自身を工学する 〜ヒューマノイド開発の本質とその歴史」を示す講演を実施し、今に至る日本のヒューマノイド技術の歴史を示しました。
第4回イベントでは、本田技術研究所小橋慎一郎 様より、UNI-ONEに代表されるモビリティにもASIMOの遺伝子が継承されていることが示されています。

第1回イベント報告:
https://workroid.com/828report/

第4回イベント報告:
https://workroid.com/20250521-report/

WUAでは、こうした継続的な取り組みを踏まえ、「ヒューマノイド2.0」として
「共に働き、共に遊び、共に学ぶことで、人間をより活き活きと、創造的にするロボット」
の社会実装を推進してまいります。

なおWUAでは、竹中アドバイザーからロボット技術に基づいた創造の心得を直接学ぶ機会として、
ロボット塾(仮)を企画しております。ご期待ください。


なお、本認定に対し、WUAの内外各方面より祝意を頂いております。

一例として、会長の高西より、故加藤一郎早稲田大学教授が切り拓いた日本のヒューマノイド技術の一つの到達点として、以下の評価と祝意を頂いています。

『ヒューマノイドの原点とも言えるロボットによる2足歩行は、早稲田大学の加藤一郎教授らが開発した空気圧式の人口筋駆動によるWAP-1によって1969年に実現されました。

以降、WAP-2、WAP-3、油圧式のWLシリーズと続き、1973年には同大の電気工学科・電子通信学科・応用物理学科の研究室とともに、2足歩行機構WL-5の上半身に手・腕と2台のビデオカメラを持つ知能ヒューマノイドのWABOT-1を開発し、マイクロフォンとスピーカを介したヒトとの対話により、画像・音声認識や物体マニピュレーションなどを実現しました。

1984年には鍵盤楽器演奏ヒューマノイドのWABOT-2を開発し、ヒトとの対話機能、市販の譜面を頭部カメラで読み込み電子鍵盤楽器の演奏、歌声のピッチに合わせて転調された伴奏なども実現しました。これをベースに住友電工様が翌年の「科学万博-つくば」用にWASUBOTを製作し、政府テーマ館にて展示されました。

これら日本のアカデミアで始まった歴史を受け、同じく日本の企業として世界初のヒューマノイドP2を開発され、IEEEのマイルストーンとして認定されました本田技研工業様を心よりお祝いいたします』

他にも祝意などにつきましても、別途ご紹介させて頂きます。