ワークロイド研究会のお知らせ7/21 8/17 8/31

会員の皆様

ワークロイド研究会を以下の通り開催致します。(以下、敬称省略)

会員の皆様には、後日、Zoom招待メールをお送りしますので、そちらに表示されたURLからご参加下さい。

ワークロイド研究会を会員に皆様との対話の場と考えており、皆様の質疑応答に応える時間を設ける予定ですので、より多くの会員の方々に参加頂ければ幸いです。

☑7月21日(火)午後6時00分から午後7時30分

テーマ「建設ロボットについて」

名誉会員 トーマス・ボック(ドイツ ミュンヘン工科大学教授)

ボック教授の主要研究はロボットの設計、ロボットのプレハブ工法、ロボットの稼働、ロボットのメンテナス更にロボットのリサイクルと言った、ロボットサイクルの全工程に関係しています。ボック教授が提唱する「Robot Oriented Design」では、ロボットが扱えるように建材の組み立て方を抽象化し、それに対応した建材を工場で製造し、それを現場のロボットが組み立てるプレハブ工法を応用した方法で人の作業では到達できない効率性を実現しました。これまでの建設ロボットの研究成果について、プレゼンして頂きます。

 

☑8月17日(火)午後6時00分から午後7時30分

テーマ「ロボット・フレンドリーな環境整備について」

経済産業省製造産業局ロボット政策室室長補佐(総括) 福澤秀典氏

新たなテクノロジーを社会実装させていくためには、テクノロジーを磨き込むだけではなく、それを受け入れる環境サイドをイノベーションすることが必要です。

自動車といったテクノロジーが世の中に広がり現在のような一般的なものとなったのは、自動車が通行する車道と人が歩行する歩道とに分離し環境側を整えたことがその背景にあります。地域によって違いなく整備されていることで、自動車の活動領域が増え人々はその便益を最大限享受することができます。

現在、サービスロボットは、導入環境毎にカスタマイズすることが求められ結果として高価なものとなっています。これが導入を妨げている要因の一つです。経済産業省ロボット政策室では、ロボットを導入するユーザー側の業務プロセスや施設環境等をロボットを導入し易い環境、いわゆる、”ロボットフレンドリー(ロボフレ)な環境”にしていくための施策を産業界と連携して進めています。その成果の一環として、2021年6月4日、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)から、メーカーを問わずロボットとエレベーターが通信連携するための規格が発表されました。同時に、経済産業省とNEDOで連携し、施設管理、小売、食品製造の各業種を題材に、ロボフレな未来を紹介する動画を作成し公表しております。

当講演ではロボフレ環境の実現の重要性について議論したいと思います。

NEDOによる動画

 

☑8月31日(火)午後6時00分から午後7時30分

「ロボットの社会実装の事例について~自動走行家庭ゴミ回収ロボット“DustBot project”~」

名誉会員 パオロ・ダリオ(イタリア、バイオロボティクス研究所所長)

イタリア、バイオロボティクス研究所において、2009年に自動走行家庭ゴミ回収ロボット“DustBot project”の実証実験を実施しました。家から電話で“DustBot”を呼び出し、Door to Doorで家庭ごみ回収を自動的に行います。
2009年の実証実験により“DustBot”の社会実装の課題が浮き彫りにされました。このプロジェクト後、ダリオ先生は、ロボットの社会実装を促進するため、政策立案者と対話を行うEURA(EUROPEAN CENTRE OF EXCELLENCE ON THE REGULATION OF ROBOTICS & AI)を設立に尽力されました。
2009年当時に浮彫された課題と何か?そして、5GやAIなどの最先端技術の発達、新型コロナ対策という新たなインフラ整備の必要性など、当時から変化した現代社会における”DustBot”の可能性について議論したいと思います。

“DustBot”の動画