「空間知能化によるワークロイド開発への取組みについて」

<建築生産自動化・ロボット化の経験から>

NPO国際建設技術情報研究所 理事 前田純一郎

〇略歴
清水建設(株)技術研究所で、世界初の高層ビル建設自動化施工システム「スマート・システム」の開発に従事。日本建築学会建設自動化委員会、建築業協会のロボット委員会、国際建設ロボット研究協議会などの委員を歴任。神奈川大学、韓国高麗大学教授を経て、現職にて国際シンポジウムの企画・運営を行っている。また、ミュンヘン工科大学、韓国成均館大学での特別講義も行っている。
〇セミナー概要
作業のやり方や建造物のデザインをそのままにして、ロボット技術を導入しても、その効果には限界があります。「空間知能化」では、ロボットが複雑な作業を行う場合、高度な機能を持たなくても目的を遂行できるように、機能のいくつかを空間(環境)側に分散配置します。情報系に加えて、建築側のデザインも自動化に適した形に変更します。これにより、ロボット本体は機能的にシンプルな構成となり、コストダウンに繋がり、ロボットの普及が促進されることが期待されます。今回のセミナーでは、空間知能化の考え方を建築物のライフサイクルの各ステップに適用した事例に基づき紹介しています。この「知能化された建築空間」は、まだ研究開発の途上にありますが、「ワークロイド」への取り組みを契機として、「空間知能化」の本格的な実現につながることが期待されます。
<セミナー資料>  空間知能化によるワークロイド開発への取組みについて   ご質問に対する補足説明