2021年4月9日 設立総会 名誉会員スピーチ

「都市とワークロイド」

北野明宏氏

特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構会長

沖縄科学技術大学院大学教授

【スピーチの要旨】

働くロボットが都市の中に入ってくることが重要である。

どういった都市を作るのかを考えるのが、働くロボットを成功させる一つのキーである。

Smart Cityの失敗からResilient and Symbolic Citiesへ

これまでのSmart Cityは、サプライサイドのロジックで設計されているのが失敗の原因である。

都市に住む人への価値提案が必要である。

パンデミックや災害に強い都市が重要になってくる。

また、いろんなバックグランドの人が、いろんなライフスタイルを追求できるために、ロボットと都市が設計され、それが進化していくことが重要である。

☑都市の再構築

都市のデジタル化、ロボット化、高安全化が重要になって、それが新しい価値を生み出すだろう。

また、郊外の自然環境の良い場所に住んで、新しいコミュニティが作られるだろう。

ロボットを考える時には、人のコミュニティ、生物学的多様性、ダイバーシティ&インクルージョン(人の多様性を受け入れること)などの全体を見て、働くロボットの位置づけを考えて欲しい。